2017年4月14日金曜日

作家のおやつ・作家のお菓子




ユーハイムのバウムクーヘン





桜の季節ですが、あえて花より団子、作家のお菓子にしました。


   作家のおやつ 2009年1月23日  初版発行 平凡社
   作家のお菓子 2016年11月16日 初版発行 平凡社




図書館で借りてきて読んでいるうちに」食べたくなって、
皆様にもお伝えしたくなりました。


お茶の時間を取って、緑茶や紅茶やコーヒーを入れて
ゆったりといただくお菓子と、執筆中につまむお菓子とあるようです。




何と言っても 


 NO1は 空也最中   (浜田庄司・沢村貞子・小津安二郎)
 NO2は 橘香堂のむらすゞめ  (中村汀女・赤瀬川源平・)
 NO3は 梅園の豆かん・あんみつ  (柳家小さん・水木しげる)
 NO4は とらやの羊かん  (森茉莉)
 NO5は 銀座木村屋総本店の酒種あんぱん  (やなせたかし・沢村貞子)









空也もなか


梅園のあんみつと豆かん


両口屋是清の二人静 包みを開けると紅白の和三盆糖が現れる。
市川崑監督


 昨日、ユーハイムのバウムクーヘン  梅園のあんみつと、豆かん
    飯島商店のみすゞ飴  両口屋是清の二人静 を買ってきました。






トップのバウムクーヘンは野坂昭如さんの好物で、
戦前の神戸で味わった思い出の焼き菓子です。
木の年輪をかたどったバウムクーヘン、酒飲みで通っているのですが
実はぼた餅・大福など和菓子も好物、けれども人前では決して
それらを食べることはない。いつも書斎の机の下などに
甘納豆・羊かんなど隠し、ひそかな楽しみにしていた。




水木しげるさん
水木プロダクションでは毎日3時になるとスタッフ 全員が集まり
おやつを食べる習慣がある。水木は好きなおやつがあると
「うわ~っ」と手を上げて喜びあっという間に平らげてしまっていた。
赤城乳業のがりがり君が好物。




朝吹登美子さん
信州の名菓が幼少期の思い出  
夏休みの別荘で食べていた味 磯部せんべい・みすヅゞ飴 
浅間ぶどう飴 和菓子が好きだった。








飯島商店のみすヅゞ飴 


やなせたかしさん
やっぱりあんぱんが好き




池部良さん
体型維持のため洋菓子は控えた
麻布十番近くの仙台坂に住んでいたため、浪花家総本店の
たい焼き・今川焼・豆源のピーナッツなどが好きだった。




手塚治虫さん
チョコレートがないと僕は描けません。
明治ミルクチョコレート 人の噂では、僕がチョコレート中毒で
仕事中も口一杯チョコレートをほおばっているほど好きらしい
と言われたりするのだが、真相は実は興奮剤の代用に、
眠気覚ましに乱用している。




沢村貞子さん
私の夢は毎日果物が食べられるようになりたい。
銀座の美容院の帰りには木村屋のあんぱん 空也の最中
を買って帰った。




谷崎潤一郎さん
熱海・京都で親しんだ味。
モンブランのケーキ 三木製菓のケーキ 空也のもなか
生菓子。








明治・大正の作家のお菓子


夏目漱石さん
甘党で、胃が悪いにもかかわらず砂糖がけの落花生を
家族に隠れて食べていた。「我輩は猫である」だけでも
藤村の羊かん空也の空也餅、羽二重団子など出てくる。
「坊ちゃん」では笹飴が出てくる。




芥川龍之介さん
非常な甘党 うさぎやの最中、浅草梅園のしるこ、
船橋屋のくず餅




森鴎外さん
生の果物は衛生的によくないと、すべて煮て食べた。
饅頭茶漬けが好物だった。




織田作之助さん
「夫婦善哉」表題になっている法善寺の夫婦善哉は今も健在。
一人前を二つの碗に分けて出す理由。




永井荷風さん
若き日をアメリカとフランスで過ごした永井荷風の朝食は
ココアとクロワッサン。




林芙美子さん 明治30年生まれ
放浪記のヒット後フランスとイギリスに遊学。
「下駄で歩いた巴里」の中でパンがうまくて安い。こっちのパンは
蒔ざっぽうみたいに長くて、これをかじりながら歩けます。
これは至極楽しい。巴里の街は物を食べながら歩けるのです。 


帰国後好物になったのはウエストのリーフパイ。








作家の甘~い包み紙


アルプス洋菓子店
東郷青児にデザインを依頼した。


モンブラン
東郷青児にデザインを依頼した。
社長がヨーロッパの最高の山モンブランに惹かれて店名にした。
ここから生まれたモンブランには栗のクリームで山肌を
白いメレンゲで万年雪を表している。
東郷青児も愛した創家当時からの味。 


こけし屋  珈琲と洋菓子
包装紙や箱の愛らしい西洋人形の絵は
昭和の洋画壇で活躍した鈴木信太郎が原画を描いた。
鈴木は店主が主宰した「カルヴァドスの会」の会員で
井伏鱒二・丹羽文雄・徳川夢声・東郷青児・田川水泡
らも名を連ねた。絵の片隅には鈴の「す」のサインがある。










どうだんつつじ・スズランくらいの大きさです
秋には葉が真っ赤に紅葉して二度楽しめます。
 

金魚草




北区と板橋区の境界にある浮間公園の風車




浮間公園の風車



久しぶりにお菓子をたくさん買って、心は豊かですが、
これをいそいそと食べるとどんな結果になるのか
ちゃんと解っています。
でも日持ちしないお菓子もあるので楽しみながらいただきます。

スペアミントやレモンバームを摘んで、ハーブティを入れて
穏やかな午後を過ごすことにします。


変に空間が開いて手直ししてみたのですが戻りませんでした。
読みづらくてすみません。






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