2012年10月7日日曜日

私の青春時代とハリウッド映画


私の青春時代はハリウッド映画の全盛時代でした。
映画を通してアメリカの自由で豊かな生活を目の当たりにし、
あこがれの気持ちを抱いていきました。
高等学校在学中も映画館への立ち入りは自由だったので、
小銭を集めて映画館へ足を運んだこともありました。
高校卒業直前には、グレースケリーさんがモナコ大公レニエ3世と結婚、
世紀のウェディングと言われていました。

そして卒業式の1ヶ月後、思わぬ同窓会に遭遇することになったのです。
当時私の住んでいる市には大型の洋画専門の映画館が1館だけありました。
4月の上映映画は「慕情」でした。日曜日、私はいそいそと出かけました。
そこには20人近い同級生が偶然集結していたのです。

香港を舞台にした慕情は 主演・ジェニファージョーンズ・ウイリアムホールデン
そして主題歌 香港の丘から街へ一面に流れるかのような歌声にも魅了されました。

終演後、ロビーで卒業後の1カ月のこと、日常のことなど話し合い、
それどれのグループに分かれて街に繰り出して行きました。


お話は変わって2005年8月のことです。長男が長年交流していたオレゴン州の
アメリカの家庭に招待され、私も出掛けることになりました。
青春時代に憧れていたアメリカの家庭を見せていただける又とない機会でした。

空港に出迎えてくださったのは長男のお友達のアンさん、そのお母さんのシャープさん
お家には17歳の美しいクリスタルさん、広いサンルームにはペットが沢山飼われていました。


玄関に飾られた家族写真
 



沢山のイベントが用意されており、美しい海岸線のドライブ、バラ園の散策、
プレジャーボートでの舟遊びなどがありました。

いよいよ、最大のイベント、テキサス州で馬の牧場を経営している長女のパムさんと
ヒムさんのお家を訪問することになったのです。大型レンタカーを借りて、
アンさんの恋人も参加され6人で出発。3泊4日のドライブです。
 先ずはカリフォルニア州のレッドウッド国立公園へ行きました。
中型車が1台通れるくらいの太い木があちこちにありました。



何本かの木が合体し、大きく成長したとのことでした。
1泊目の宿泊はモーテルで、そっけない施設にびっくり、ベッドだけは大きかった。

牧場では馬に乗せていただきました。

 ヒムさんは、馬に会ってみるかい? 触ってみるかい? 乗ってみるかい?と
テキパキと運ばれ、あっという間に鞍にまたがっていました。
何と高いこと。初めての経験でした。
 部屋は地下にあり、屋根の部分が地上に出ている作りでした。

 パムさんはカリフォルニア米(細いお米)で、ご飯を炊いてくださいました。
美味しいとはいえないご飯でしたが、お心づくしが嬉しくて、残さず食べました。
夜はヒムさんのギターの伴奏で、合唱しました。
 シャープさんは教会でコーラスに参加されているので、80歳とは思えない
美しい声で歌われ、私はハミングと、手拍子で、参加しました。




  帰路、広大な黄色の大地・穀草地帯を走り続けました。4000キロ近いドライブでした。

オレゴン州のお宅に戻り、アンさんやクリスタルさんはペットのケアで大忙しです。
廊下でオレンジの蛇を抱いたクリスタルさんとすれ違いびっくり、
大きくはなかったのですが引いてしましました。
時間が空いたある日の午後、サウンドミュージックのビデオを見せてくださいました。
突然現れたエンターテイナーは、オームのチャーリーでした。
真っ白な羽にブルーの目で、なんともチャーミング。ビデオの曲に合わせて歌い踊るのです。
ビデオの声が聞こえないほど大きな声です。私はすっかり魅了され、
チャーリーに盛大な拍手を送りました。

おみゃげの浴衣の着付
 
 

 天の川と流星を見に行きました。毛布と、コンビニで、暖かいカプチーノを買いました。
1時間で、30もの流星を見ることができました。

 私は単語しか使えなかったのですが、シャープさんとは牡蛎とベーコンを焼いたお料理など
コラボレーションし、長男と若い人たちは、お庭でバーベキューを楽しみました。

お別れの朝、私が涙ぐんでいるとすぐに気づいてシャープさんは
そっと肩を抱いてくださいました。

まだまだお見せしたいところは沢山あるのだけど8日間では足りないわね
また来てくださいねと言ってくださいました。
バイタリティー溢れるアンさん、優しさあふれるシャープさん
動物好きでかわいいクリスタルさん
観光地で会ったアメリカ人はだれも親切で、暖かい人達ばかりでした。

9.11で空港の検閲は厳しかったのですが、またこの人たちに会いに来たいなと
遠ざかる街を地上から眺めながら思いました。


0 件のコメント: