2016年8月17日水曜日

広島・長崎 平和記念式典によせて


2016年8月6日
   平和の鐘が鳴り.鳩が天空を舞いました。






子ども代表の 平和への誓いが発表されました。

  小学6年生 青木優太さんの透明感のあるすがすがしい声が
  会場に響きわたりりました。 
  きっと戦没者の霊にも届いたことでしょう。

   小学6年生 中奥垂穂さんは幼いころから父とともに
  世界の地震や災害の被害地を支援する
  街頭募金をしてきたそうです。

    つぎに感動したのは

広島県知事  湯埼英彦さん
 
 「核抑止論より現実直視を」 原爆投下71年  抜粋です
  
  本年5月、米国大統領に 広島を訪問していただきました。
  原爆投下の当事国であり、また現在も最大の核兵器国の
  最高責任者として、訪問を決断いただいた勇気と、
  核兵器廃絶に向けた固い決意に心から敬意を表します。
  そして、大統領は演説の中で、原爆投下時にも
  一般市民の平和な愛情あふれるごく普通の生活が
  あったであろうことに触れ、被爆して亡くなっていった
  無辜の人々に思いを寄せていただきました。
  
  今、世界の政治指導者に必要なものは、このような想像力
  ではないでしょうか。

  安全保障の分野では、核兵器を必要とする論者を現実主義
  廃絶を目指す論者を理想主義者といいます。
  しかし本当は逆ではないでしょうか。廃絶を求めるのは
  核兵器使用の凄惨な現実を直視しているからであります。
  核抑止論等はあくまでも観念論に過ぎません。

  核抑止論は、核が二度と使われないことを保証するもの
  ではありません。それを保証できるのは、廃絶の他ないのです。
  
  被爆者は複雑な思いを抱えながらも「自分の苦しみを
  他のいかなる人にも経験させたくない」という強い願い
  まさに被爆の現実を知る体験から、核兵器廃絶を訴え、
  政治指導者の被爆地訪問を呼びかけてこられました。

  今改めて世界の、特に核保有国の政治指導者に
  広島及び長崎訪問を呼びかけます。そして、核兵器使用の
  現実を直視してください。

  結びに すべての被爆者の方々に対する責務として、
  将来の世代に核兵器を廃絶し、誰もが幸せで豊かに
  暮らすことができる平和な世界を残すことができるよう
  世界の皆様とともに行動していくとともに、高齢化が進む
  国内外の被爆者援護のさらなる充実に全力を尽くすことを
  ここに誓い、平和へのメッセージといたします。



長崎平和宣言     8月9日 11時02分
  
  長崎市長  田上富久さん   抜粋です

  今年5月、アメリカの現職大統領として初めてオバマ大統領が
  被爆地、広島を訪問しました。
  大統領はその行動によって、自分の目と耳と、心で感じる
  大切さを世界に示しました。

  核保有国をはじめとする各国のリーダーの皆さん そして、
  世界中の皆さん、長崎や広島に来てください。
  原子雲の下で人間に何が起きたかを、知ってください。
  事実を知ること、それこそが、核兵器のない未来を考える
  スタートラインです。

  語りつぐことは、未来の人たちを守りたいから

  恒久平和の実現に力を尽くすことをここに宣言します。

     毎年わかりやすい言葉で発せられるメッセージに感動です。
     8月9日は外出したので、テレビを見ることができませんでした。

  今年の平和宣言の根底にあるのは、核兵器の問題は
  国と国との関係を越えて人類全体の問題だという
  訴えの表明だ・・・・・とありました。

    私は、二十数年前、広島を訪れ資料館も見学しました。
    あまりの衝撃で、なかなか前に進めなくてお友達と
    はぐれてしまいました。 出口でお友達を30~40分も
    待たせてしまいました。




オバマ大統領と坪井さん


  坪井直さん   広島県原水爆被害者団体協議会理事長

  アメリカ大統領の広島来訪を要請し続けた人です。

  この写真の時坪井さんは「プラハのあれ(演説の約束)が
  残っとるはずじゃ被爆者はあなたと一緒にがんばる」
  大統領にそう語りかけたそうです。

  坪井さんは 今夏、核兵器禁止条約の制定を世界の国々に
  呼びかける署名活動を始められたそうです。

  

  2009年10月
  オバマ大統領のノーベル平和賞の受賞が決まりました。
  
    当時受賞の要因は何なのか、私なりに調べてみました。
    

  プラハ宣言で   核を放棄する
             地球温暖化に対してCO2を削減する
             と宣言したことが、受賞の対象になった。

    核なき世界への実現に向けた取り組みを奨励する
    国際社会への働きかけが、対象だったようです。


          私は中央ヨーロッパ旅行で、プラハを訪れたとき
          オバマ大統領が演説された場所を見学しました。


    現在15395発の核兵器があるそうです。


    核廃絶は道通しですがだからこそ未来を見据えて、
    私たち一人一人が、人類に平和をと踏み出すことが
    大切だと感じました。
    
    オバマ大統領の来訪は核廃絶の運動を大きく前進させて
    くださいました。
   

    いま機運は高まっています。