名残のあじさいです。 |
7月17日(木) 第151回 直木賞・芥川賞の発表がありました。
直木賞は 黒川博行さん 「破門」
デビューから30年候補者に上がって6度目の受賞だそうです。
芥川賞は 柴崎友香さん 「春の庭」
候補者に上って4度目の受賞だそうです。
実は2週間前にたまたま目にした 「芥川賞物語」 川口則弘著を
図書館から借りてきて読んでいました。
今までそれほど強い関心はなかったのですが、
今回どなたが授賞されるのか楽しみでした。
芥川龍之介賞は1934年(昭和9年)に文芸春秋社の社主
菊池寛が発案し、同社の佐佐木茂宗専務以下
社員たちの手によってつくられました。
子育て時代、芥川賞作家の受賞作を最初から
読んでみようと思い立ち
「蒼氓」 石川達三 「厚物咲」 中山義秀 「青果の市」 芝木好子
「驟雨」 吉行淳之介 「深い河」 田久保英夫
「ベティさんの庭」 山本道子さんなど読みました。
そのうち重箱の隅をつつくような細かい描写が嫌になり
受賞作を追うのはやめました。
百日紅 |
大江健三郎さんの「飼育」は特別な思いがあって読みました。
母が再婚した家の二男が、東京大学のフランス文学科を専攻し
大江健三郎さんと同席し学んでいる事を帰省した折に話してくれました。
キャンパス内で当時流行していた「山男の歌」を教えてもらいました。
私は高校生でした。
アンドレ・ジイドの「狭き門」は何を差しているのか(宗教の門)
の質問に答えてもらったり、当時読んでいたドストエフスキーの
「罪と罰」に挫折しそうだというと「最後まで読むことが大切だ」
など読書のアドバイスをもらったり、東京の空気を
持ち帰ってくれることが楽しみでした。
田端の文士村の催しで文学のお話を聞く機会があり
室生朝子さんと重兼芳子さんにお会いしました。
重兼芳子さんの「やまあいの煙」は81回の受賞作です。
朝日カルチャーセンターの小説講座に通って学ばれました。
講座の後、重兼さんにサインをお願いすると、
「私でいいのですか」と言われ気さくに書いてくださいました。
今も手帳は大切にしまってあります。
ブルーベリー |
子どもたちが成長し、就職してからは家事に追われ
時間がとりにくかったのですが
受賞作家では 井上靖・庄野潤三・遠藤周作・開高健・
津村節子・新井満・宮本輝さんなどの作品を読みました。
今読んでいるのは「爪と目」藤野可織(受賞作)
「うたかた/サンクチュアリ」 吉本バナナ さんです。
芥川賞物語を読んでいると、選考者の移り変わり、
候補作の時代背景など興味がわいてきます。
候補4度目の方の受賞が多いこと、また
島田雅彦さんは受賞しないで、選考委員になられました。
読書は本当にいいものですね。
宇部市から届きました |
山口市から届きました |
お詫びと訂正です。
6月10日に公開しました「花子とアンと昭和のベストセラー」
ですが、ドラマの最初に大震災が起こり、こどもと英和辞典を
抱えて脱出すると書きました。これは間違いでした。
今日、7月21日 花子とアンの総集編を見ていて気がつきました。
すぐインターネットで調べました。
最初のシーンは昭和20年4月の東京大空襲の最中
花子は命より大切な翻訳中の「赤毛のアンの原書」を
懐に抱え子どもたちを連れて戦火の中を逃げまどっていた。
というのが正しいしいストーリーです。
また英和辞典も間違いで、英英辞典でした。
訂正してお詫びします。
いつもこんな感じでごたごたしています。
ではまた・・・・・暑さに負けないで。